『知るということ』/あおい満月
 
したい何かを数えていくほど
したい何かが見えなくなる

まるで
皮を剥ぐように
剥いで剥いで、
剥ぎきってなにも見えなくなるように

出来ることよりも
出来ないことを知ることと誰かがいう

出来ることと
出来ないこととは
ひとつのひかりと影で
どちらとも
失なってはならないもの

けれど、
わたしは怖れてしまう


[次のページ]
戻る   Point(4)