『知るということ』/
あおい満月
したい何かを数えていくほど
したい何かが見えなくなる
まるで
皮を剥ぐように
剥いで剥いで、
剥ぎきってなにも見えなくなるように
出来ることよりも
出来ないことを知ることと誰かがいう
出来ることと
出来ないこととは
ひとつのひかりと影で
どちらとも
失なってはならないもの
けれど、
わたしは怖れてしまう
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