【 雨宿り 】/泡沫恋歌
 
降り止まない雨に
舌打ちして 空を睨む
思い通りにいかないことばかり
心がざらついて
軋んだ音が鳴りだす

苛立てば
心の瘡蓋はがれていく
「いつも君を想っているから」
あなたの声が降ってきた
疲れた心に灯りが燈る

泣きたい時は
あなたの胸で雨宿り
小さな傘でも寄り添えば
濡れなくて済むんだ
もうひとりで生きられない



戻る   Point(8)