ウールさん/そらの珊瑚
 
ころから来たんですよ。
 例えばほら、あすこからかもしれなくてよ」

 イザベルおばあさん指さす方を見たら
 一番星が光っていた

「星を見ているとあたたかい気持ちになるでしょう。
 とても懐かしいような。
 ウールさんに包まれていると
 同じような気持ちになるんですよ」

 数年後イザベルおばあさんは眠るように亡くなった
 ウールさんは、
 あたためる人がいなくなるって
 さみしいことだなと思った
 羊をあたためて、
 おばあさんをあたためて、
 また誰かのことを
 あたためることができたらいいなと思うのだった

 自分探しの旅路は
 過去にも
 そして未来にも
 リボン(Re-Born)のように、つながっている

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