no more/
 

言葉と涙を奪われて
不遇に嘆く子供がひとり

げに恐ろしきは何も憎まず
ただ仰ぐ空の青さに身を任せる事

そんな悲しみ方を
そんな小さな体で

あの声は誰に届くんだか
言葉にならない声を
誰が訳してくれるんだか

言葉を失くしたのは自分のせい
涙を亡くしたのは誰かのせい
だから仕方ないって 割り切るのはプライドで



終わりの先にある始まりの終わりの始まりを
泣けず話せず待つ間
その孤高の砦を捨てて 誰かに抱き着けばいい
言葉じゃなくても 訳されなくても
きっと誰かに伝わるでしょう

愛されなくてもいい と
その覚悟さえあるのならば
その意味さえわかるならば

その未来しかないのならば

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