器官なき身体の覚書2/イリヤ
て思考しないため、多様体を弁別するために、あの実詞が生みだされた。数物理学者のリーマンにおいては離散的•連続的多様体の区別が、マイノングとラッセルにおいては量的可分•強度的な多様体の区別が見いだされる。ベルクソンにおいては数値的•質的多様体の区別がある。樹木状の多様体はマクロ多様体で、リゾーム状多様体はミクロ多様体である。一方は外延的、そして他方はリビドー的な分割されえない粒子からなる。論理基盤はただひとつである。カネッティは対立しあい、浸透しあう二つのタイプの多様体を区別している。まさにそれは“群集”(masse)と“群れ”(meutre)の二つの
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