『がんばらないで』/座一
脊中に板がはり付いて
逃げまどう毎日
疲れたなんて すぐ横になるキャンディーに
大丈夫ですかと
優しさまでをも あらわして
何もかも受け入れてしまう
何もかもを ゆるしてしまう
そんなキミだからこそ
がんばらないで
一人で つぶれる前に
がんばらないで
私にも やれること 教えて
こんなことを言いたくなるのは
きみが 十分過ぎるぐらい
がんばっているからなんだよ
今にも 倒れそうな
歯抜けのジェンガ
じゃあ、どうすればいいんですか なんて
当たり前の感情も
そんなことすら 言及遠慮して
傷つくのは 自分だけでいい
無理し
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