きせきの人 /
服部 剛
もし、知性が裸になったなら
目は目として
歯は歯として
足は足として
一つの人格を持ち
僕等に口を開くだろう
からだの数え切れない
それぞれの部分を
一度ばらばらに分解した
パズルのピースにして
床に並べてみる
無数の欠片を結晶して
ふたたび姿を現す自分は
世界に一人の、きせきです。
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