ありふれ/
石田とわ
せつなさと呼ぶにはうす汚れ
虚しさと呼ぶには大げさすぎる
そんなありふれた感情は
ありふれの日常で塗りかえられ
やがて記憶は薄らぐのだろう
日常はくり返しくり返され
この記憶の最後に残るものは
なんだろう
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