一日の終わりの向日葵/
草野大悟
とおく どこからか 風のなきごえがきこえる
今日 ぼくらの小さな家で 象が 溺れそうに
泳いでいる
厳寒の朝だ。
ぼくらは
今日も
すべてのオムツを
捨てた。
氷結する
ぼくらのあの頃は
おおきな向日葵のように
笑っている。
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