雨のゆりかご/
理来
水たまりにふれる金管のくちびる
降りやまず続く日
いちばん始めの地球に戻されたような
ゆりかごの上をたどる
ひらいた傘は鳴りきしみ
むじゃきにふるまい、ときに気ままに
遅れている足取りの後からついてくる
道のべにあふれるシャウトですね
こぼれてはかえす挨拶ですね
今日は
掌の小鳥はお休みだ
と、水滴をうけとる大地は知らせる
水滴をさずける空は黙したまま
肩幅の近
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