ハッピーエンド/2/モリマサ公
 
だあたし。
しかし諏訪くんもちゃんと結婚したいだろうし子供もほしいだろうな。
しらない女の子ととても楽しそうに人間らしく腕をくんで歩いていく諏訪を想像し
しんと冷える空気を肺にできるだけ吸い込んで
ラテはぼやぼやする視界で自宅への廊下を歩く。
12階から下をのぞき去年自殺した友人のラストツイートをおもいだす。
だれかの涙が遠く遠く離れたアスファルトにむけて落ちてく想像をした。
覚醒したままのくらがり。
「カフェオレのみてー」

健康であること。
それを証明すること。
帰宅してきた母親と口論になる。
ラテは「みんな正しいよね」といって昔からちっとも正しくない自分の人生をこめてひたすらあやまり迷走する。
どうしたらこころはつかれないのだろうか。もっとユーモアがほしい。みんなを笑わせたい。
ぐったりしてきたのでラテは寝た。
どっか遠くにいきたかった。

諏訪が山梨についたのは午前3時だ。
中央道には雪が。





 
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