永遠の海 /
服部 剛
朝焼けに染まる海
昼の青空の日に煌(きらめ)く海
夜も更けた月の光を映す海
時に凪いだ小波(さざなみ)は
時に唸る大波は
絶え間ない交響曲を奏でる
小さい布団に
星の両手をひろげて眠る幼子は
瞳を閉じて
永遠(とわ)の海の夢を見ている
遠い記憶の波打ち際で
自分を腕(かいな)に抱く母の
優しい唄を聞きながら
戻る
編
削
Point
(2)