春に恋う/石田とわ
 

               その白き姿を抱きしめたい
               記憶たちがしだいに薄れゆくことが
               かなしくて、くやしくて
               移ろう季節がつらいのです
               愚かな恋をしたわたしを
               あなたは笑って許すでしょう
               春の日の花影に
               あなたの姿さがします















                      

                    
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