【 流れ星 】/泡沫恋歌
 



あ、
見上げた夜空に
流れ星が落ちていく
急いで願いごとを
心に描こうとしたら
瞬く間に消えていってしまった

ああ、
なんと儚い
あの彗星は何光年もかけて
宇宙を旅してきたのに
消える時は
あっという間だった

どんなに、
偉大なものでも
消え去る時には一瞬で
いっぺんの後悔も残さずに
存在のすべてを消去していく
そう潔くも哀しい

時として、
自然は人間たちに
大きな試練を与える
大地が揺らぎ海が牙を剥き襲った
多くの人命が奪われていった
地球にとって人間は
単なる消耗品でしかない


[次のページ]
戻る   Point(14)