少年/浩一
 
はからずも為にならない
もので育った
少年たちは

あやうくmoralにおぼれる
ゆうぐれを逃れ

ふがいない星々をだいて
ひと知れず泣いた

夜や
夜の
毒々しい孤独が

思いがけず
苦笑をさそった

スカートのおくまで忍び寄るぬるい黄昏

とめどないあくびの
なまぐささよ!
戻る   Point(1)