少年/
浩一
はからずも為にならない
もので育った
少年たちは
あやうくmoralにおぼれる
ゆうぐれを逃れ
ふがいない星々をだいて
ひと知れず泣いた
夜や
夜の
毒々しい孤独が
思いがけず
苦笑をさそった
スカートのおくまで忍び寄るぬるい黄昏
とめどないあくびの
なまぐささよ!
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