酒をつぐ /
服部 剛
都会には「タテマエ」と書かれた
大きい看板に、ひとりの顔が
ニッコリ営業スマイルをする
そんな看板の全てを引っ剥がした
後に残る
(ほんとうの顔)と
一度、ゆっくり話してみたい
らんぷのぶら下がった飲屋の座敷にて
互いの手にした盃を交しながら
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