glossolalia/
雛鳥むく
(立ち尽くして、)
あなたの、ひとつめの死(それからわたしは数のかぞえかたを覚え
た。文字、文法、それから(切り離された風景を現像するための暗
室に春が咲き乱れていた(いくつの死を数えた?(遠ざかっていく
泡卵の輪郭に手を添えたまま息絶えてしまったあなたの輪郭に手を
添え、いま(例外なく焚書されるうつくしい詩(さあ、許されると
いい。なにもかもすべてひとしく。(こうして。爍々と灯りつづけ
る語彙をもって。
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