泉/
根岸 薫
だがしかし
意志のもと
わたしはみずから重力をつぶして
ささえのいらない
足のちからで
さがした、
おおくのひとみなさわがず
はじめの
核心から
そのほかたち
彼をふくみ
うしろを向くまで
いつか
いまよりもさびしく
向かぬように
変化のあとも
永く
湧くか
いつまで
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