雪虫/
めー
夜の舌がそっとおりて
首筋をなでていく
鼓動の場所が何か
つぶやいて
少しふるえる
雪虫がはばたきながら
手の上で消えていく
心も声も感性も
少しずつ洗われていく、
温度
呼気が夜に吸い込まれる
吸気が肺の熱を洗う
0と1が混濁して
ふるえながら断絶する
あぁ、
ひたすら単純だ
みにくいのもうつくしいのも
夜の舌がそっとおりて
首筋をなでていく
鼓動の場所が何か
つぶやいて
少しふるえる
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