しくみ/c
つめたい空気を吸い込んだ
早朝の僕を見つけてくれてありがとう
昨日は月の光を追いかけて
ハルモニアの響く場所をを目指して歩いたの
(きのう月の年齢を数え始めた)
つめたくて尖がっていた僕に
先のまあるいはさみを突きつけた
「最高でしょ?あなたはまだ死ねないの」
アルコールが抜けていくたびに
月の光が頼りない
ハルモニアは
朝と夜の入れ替え作業を
何回見ていたのだろう
(失礼ですが、いまなんさいですか?)
+
僕は何も足りていない。そんなことを考えていたら、足が崩れるし、首は落ちるし、本のなかみたいにさ、僕を文字でしか認識できなくなっちゃって。文字数も足りなくな
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)