あめだま/めー
 


こはく色のあめだま。
こはく色のあめだま。
食欲より希薄で
性欲より恥ずかしい
球体のハチミツ漬け
口の中で転がせば
転がしただけの、
糖分が仕事をする

/女の子のいちばん、
やわらかい臓器
にぎりつぶすのを想像しながら
自分のいちばん、
根源的なぬくもりに
暴行する
心がからっぽになって
生の涙を受ける/

こはく色のあめだま。
こはく色のあめだま。
今日も深く愛せるよ
主語も述語もない文脈を
新しい朝の空気に
新しくあの子が笑って
僕はいつも新しく、
この世界に恋をする



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