太陽に倣う/
凛々椿
太陽が液状化する
とろけながらも
雲の絹糸を伝い這うように向かう先は
飽きもせず西の空だが
絶望じゃない
繰り返しは絶望じゃない
私は目覚ましを止める
ぞろり人人の渦を身にまとう
君は迷走を続ける
折り重なる抜け殻をつなぎ合わせている
どちらにしろ
たどりつくのは同じ 朝日だ
絶望じゃない
繰り返しはけっして絶望じゃない
かの人よ
にじむように ゆれながら進め
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