最果て/
マーブル
大きくして立っているだろう?
夢は箱舟の花束
月夜の湖にひっそりと浮かんでいる
そこに横たわる女の姿
深い眠りに落ちているところ
けっして起こしてはならない
彼女は幾千もの流星を
胸の奥にやきつけているのだから
その名を青い庭で愛しておくれ
無数の花が咲いて
よく澄んだ風が頬骨を掠めるだろう
よおくごらんよ
物語は開いた途端から最果ての始まりだった
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