さよならパリ??高塚謙太郎とボードレール/葉leaf
的印象が、音楽を聴いたときの感情的印象に類似する、そういう意味で詩の音楽性が語られたりする。次に、(2)詩における韻律や詩を音読したときの耳触りが、耳に心地よいという意味で音楽と類似する、そういう意味で詩の音楽性が語られたりする。
だが、私はここで、(3)構造的側面から詩の音楽性について語ろうと思う。音楽とは、不連続な音たちが、人間の感性に照らして心地よくあるようにという規範に従って、メロディーや和音を形成するものである。この(1)構成要素の不連続性と(2)構成要素を連結する際の規範性、これが音楽の構造上の特徴であると思われる。
港は、人生の闘いに疲れ倦んだ魂にとって、魅力ある休息所で
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