雨/マーブル
水 海がガラス越し燃え上がって落下している
silverland
風がひかりお前の鎖骨にけだるいキスの雨
飛んできえたギリシアの星にけぶる声
そいつらは大喜びしている
私の垂れ下がった青いgarden 1984の12番が羽根
外で賑わう夜明の雨おとは、
時計の針のように鋭く、落ちてゆく。
まぼろしか、泡か。
赤い寂れの町で私は今
まっくろな天井を見上げながら
ガラクタのように
はしゃいで遊んでいる雨おとを聞きながら
ブリキのごみばこに言葉を投げ捨てては
また拾いに戻ってくる。
湾曲した夜明
低音の黒鍵のような深い深い青緑の宇宙が
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