はみだしコーナーに書いた事について/塩崎みあき
 
自然と文字の書体やスペーシングなどを確認してしまう。

そして、日本語は赤くて齧ると甘いあの果実のことを『林檎』『りんご』『リンゴ』で表すことができる。
それらはそれぞれ、微妙にちがったイメージを内包している。
その微妙に違うものたちというのは形容しがたいものなのだけれど、それこそがポエジーであると考えている。
だから、言葉に厳密性がある詩が私は特に好きだ。
ちょっと言い換えるとポエジーは単語にあると考えてる。(本当は自分の内側にポエジーはあるのだけれど、要するに単語にポエジーを感じるという事かな?)文章にしなくてもただ『林檎』と書くだけで詩になるということだ。けれど、それではあまりに
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