ただしさと真実に関する考察と覚書/はるな
 


考える、ということも、ただしさの重要な要素だと思っている。ただしさというのは、「真実」よりもたぶんずっと定義しやすい。わたしは、わたしのただしさをあなたたちに課そうとは思わない。それと同時に、あなたたちの「ただしさ」を背負う気持ちもさらさらない。しかしそこに大きな溝があるならば、わたしはそれについて考えなければならないと思う。それがわたしのあなたたちに対するただしさであり、また、わたし自身に対するただしさでもある。
わたしは、わたしの考える「ただしさ」が、ときには拒否されることも知らなければならない。物事は真実を要求するかもしれない。あるいは真実でもなく、ただしさでもないものを求められる
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