空が喋れなくなった日のしずかな青い唄/マーブル
 
僕は黄昏てゆく
あの光景のなかで
桃色のブランコに座って
入り浸っているほうが好きなんだ






たぶん
きっとね






ここからそんなに
遠くない日の






夏の入り口付近
涼しく吹き抜ける風があった廊下
笑い声が遠く優しい
そんな日の憂鬱が



ルーズリーフのいたずら書きと重なって
ずっと色褪せないで
きえることのない
誰かの夢が忘れられないから



白銀の砂が太陽に反射し
キラキラしていた音のない世界
熱帯魚の口から出る
泡が僕に似ていたから
ここで独りよがり
してみようかな
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