「コクリコ坂から」を見て/渡 ひろこ
 
結力も更に増す。そんな長年のキャリアか
ら来る判断が、息子の吾朗監督にとっても、良い映画とし
て結果を出すことに繋がっていったのだと思う。

ジブリ映画「コクリコ坂から」。多少こじんまりとはして
いるが、監督第一作目果敢に挑戦した「ゲド戦記」と同じ
轍を踏んでない。吾朗監督の努力と情熱と父親譲りの天分
が、早くも二作目で実を結んだのだろう。




詩誌「馬車」45号掲載

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