ツカミ/四帰
 
 
あらゆる見世物のなかから、至純をえらびとること
からだにはしる一筋のひびは容赦なくぼくに転移する
からだをいろどる極彩色はしずかににじみだす

こよいも手探り 虚をもてあそび
墨がながされるとき ようやく傷だらけの双手があらわになった

あらゆるいばらの箱から、脈打ついのちをとりだすこと
このてのひらをつたわる鼓動はたしかな望みだと
 
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