一葉/
あ。
はだけた空の向こう
だんだんと透明になる秋の模様と
そろりとかき回す
乾いた、みどりいろ
やがて
脱ぎ捨てていく
いちまい、
いちまい、
はらはらと、
はらはらと、
心もとなく佇んでいる
木枯らしを拾い上げた
その手のひらが
少し湿った気がした
悲しくはなかった
嬉しくもなかった
ただ、
息づいていた
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