詩的・ヴァカンス/甲斐マイク
 

最愛の司書は

ある日いなくなり

こわれにくいおもちゃの列車に

かれ一人がすわっている


ところで

かれは9月の犬の

裸体の靴音が聞こえないほど

燃えてしまっている


ああ 間もなく 終点


円錐に切り取られた変な駅

階段を降りるモデル

そして、

白壁の配置


それは「アナロジイ」そのもの



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