ナンセンス/榊 慧
 
と思う。」
真緑のライトが光ってる、
階段をのぼっていく足音、窓ガラスに反射してる光落ちる。
「飛び込んでみたらまた昔みたいに」
無関係に耳鳴りが消えない。幻聴・幻覚をまた今と昔のみたいに、
「昔の幻覚が見たい。」
中途半端に制御しているこのキャパシティーなんていらない。

 脳細胞がやられていく。「トイレに流しといてくれていいよ。」俺はうんこ。じわじわと石になりたい。
「起伏についていけないから死にたい」ちりぬるを。ごめんなさいって叫んでる。不協和音じゃない、ごめんなさい。憎いだけ。消したくて憎しみだけで失って消したくて「飛び出せ!」
許しましょう。できません。何もできません
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