欲望限りなく、実行出来ない僕はただの弱虫/ala
少しばかりの優越感に、小さくほくそ笑む
そんな君の仕草に腹がたつ僕は、小さく拳を作った
「なあ、殴ってもいいかい?」
そんな物騒な言葉さえ飛び出す程に、僕は君を心底信頼しているのさ
だからbaby、区別がつかなくなる程の痣をつけさせておくれよ
紫色が良いかい、青色が良いかい?
君の好きな色で作ってあげるから
なあbaby、僕のものだと信じさせておくれよ
君に抱く劣等感だけでは、もう足りないんだ
征服感が欲しいのさ、なあ良いだろう?
「赤紫色の綺麗な花ならね」
僕はゆっくり拳を解いた
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