聖歌隊席/mortalis
 
 

両腕いっぱいひろげても

とまる小鳥の止まり木で

ひととき休みて また去りて


両腕いっぱいひろげても

この手に何も残らない


太陽の、黄金(こがね)の光 降り注ぎ

月陰の、銀の闇間に身をひそめ


木枯らしに、朱塗りの幣(ぬさ)を舞い散らし


空(そら)を求めて、土にかえろう


 
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