ボクのマスターベーション(2) オルフェーヴルについて/花形新次
 
行われる菊花賞で3冠に挑む一頭のサラブレットがいます。その名も「オルフェーヴル」。名前はフランス語で「金細工師」を意味します。これは、父馬の名「ステイゴールド」と母馬の名「オリエンタルアート」からの連想で付けられたのだと思いますが、その美しい栗毛と相まって、実にピタッとくるいい名前だと思います。そんなオルフェーヴルは、デビュー戦こそ快勝したものの、その後4連敗を喫し(ほとんどは惜敗なんですが)、他の3冠馬達に比べると、3冠に挑む前の戦績としては必ずしも順調なものとはいえませんでした。ところが3冠レースの第一弾皐月賞の前哨戦あたりから、ぐっと地力を発揮し始め、震災の影響で変則開催となった東京府中競馬
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