きみの名は/あまね
 
いつも一緒に流れていけることを 
教わりました 
この世界が恒星の熱量によって 
動きを与えられ 大きな巡り合いの中にいるように 
ぼくもまた世界に包まれています 
かぎりない熱量に命をもたらされて 
愛されている 小さな星のひとつです 
たがいを引き寄せ合う もう一つの星と巡り合ったとき 
この体は世界のちいさなレプリカとして 
新しい軌道を授かったのです 
新しい星を育むための 
温かみを与えられたのです 
流れていきます  
きみと一緒に 
きみの名は、 
ハピネス。 
戻る 編 削 Point(21)