いちご/みい
 
たしの髪はいつまでも乾かないでいた


ふたつ 車の音が夢にまで突き抜けてくる
不愉快なあたしの夢のなかに猫を送り込んだのは誰だったか
あたしに甘えて にゃあ と鳴く
静かにして。唇に人指し指をあてると不気味な夜が来てしまう
耳を塞いでやっとあなたとおなじになれた



ある朝 あたしは 夢を見た


くらいこのへや
ずけいばかりの
からだからでた
ごみそればかり
にどとおはよう
かえらないあさ
じっとしていて
つきがでるまで



みっつ 届かないとわかっていて手紙をかいた
目はだいじにつむってかいた
あたしのかいたひともじひともじは
かく
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