移ろい/
雪路
風の色が 澄んでゆく
そろそろ厚着を しなくちゃね
石油の香りが 恋しくて
灯の色を 浮かべてる
急く気持ちを 忘れたら
ぼちぼち読書を しようかと
サガンの本が 恋しくて
少し瞼を 物憂げに
恋を除けば 何が残る?
そんな知性は 壊れてしまうわ
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