W.K.第六回「宇多田ヒカル『ULTRA BLUE』〜青空に沈む」/たもつ
 
という理由は、3rd.の発売が四年前の2002年、ということにあります。全米デビューだとか、空白の四年間だとか云々と。
 結論として、私のようにそれまでのシングルに不満を持っていた派にも、それまでのシングルが好きだった派にもそっぽを向かれてしまった、そんな感じでしょうか。

 さて、ということで、やっと、このアルバムに対する私の感想です。
 いやあ、良かった。聴いて良かった。全十三曲中、シングルが六曲(ネット配信のみのシングルを含む)。シングル率が高いのは、とにかくシングルは全部アルバムに入れる、という宇多田の信念と四年間の空白。一曲がインストなので、実質半分がシングル。それでも、シングル
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