何が人を謙虚にさせるのか/小川麻由美
のようなイメージの体験の強調
現代は目の特権性が顕著
身体の恍惚を忘れがち
カメラは 見えないもの 心で生まれた像
言い変えれば不可視の像を扱う
光とは見えないもの
守ってくれる存在の死で感じる大きな喪失感
彼にとっての芸術のインスピレーションは喪失であり
喪失は人を謙虚にさせる
生命は聖なるもの
人は意図的に倒れることを学び
捨てる
そして落ちる
私の感覚は
最初の水に落ちた女のシルエットに集約されていった
ビル・ヴィオラとの出会いは
私にとって、いいものだったようだ
戻る 編 削 Point(1)