いつか花咲くDNA/あおば
 

一昨日などは、ケータイの漢字変換機能は直ちに廃止した方がよいと教室の後ろで叫んでいたが
今日、キャンパスの庭の隅の蓄積から
鶺鴒の羽根のように5色に輝く物体が這い出てきて
まだ遺伝情報を書き換える段階に至ってはいないのだとの
世代交代を告げるベルの音が鳴り続けているのを無視しているのにも気がつかず
満面の笑みを絶やさない3D合成イメージに気を取られ・・・・・・
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
残念ですが7発目に命中したので合格には至りません、交通費をお渡しいたしますので、左側のドアからお帰り願います。<右のドアを開け>お待たせいたしました、次の○○○番の方、速やかにご入室願います。
何処かで聞いたような下手なセリフを打ち込みながら
2次面接まで辿り着いたことはないが、エアーガンで撃たれるのはとても痛いものと知っている君だけがたどり着ける世界からも見放されたのも漢字変換機能が欠如した血筋のなせる技と作者は確信しているが・・。





「poenique」の「即興ゴルコンダ」投稿作、タイトルは博喜さん


戻る   Point(1)