青春遠望 /
服部 剛
朝の浜辺を散歩する
夏休みの終わりに
金髪の青年が2人、遊び疲れて
またを開いてぐっすり寝ていた
ある意味遊ぶということは
若人の仕事でもあり
大人と言われる年齢(とし)の僕は
今日一日の場面の中に
あの頃のような
(青春の瞬間)を見出すことが
大人のだいじな仕事と思う
振り向けば、背後に小さく横たわり
浜風に包まれた2人の青年を眺めつつ
砂浜の足の窪(くぼ)みも心地よく
歌う歩調で一日を歩めそうな予感のする
夏の終わりの、朝の散歩
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