はじまりの詩/服部 剛
そろそろ(忘れるコツ)を身につけたい僕は
凹んでしまいそうな夜にこそ
「Today is anotherday」と言ってみる
自分の落度に指をさされて
眉をしかめそうな時にこそ
人に無償のSMILEを―――
煉獄に落ちそうな心に
じわり・・・と何かが広がってゆく
午前には、火花が散りそうな人とでも
午後には、瞳と瞳を合わせて
しっかりバトンを、この手で握る
誰だって、時には大きな嵐の只中を
歯を喰い縛って潜り抜け
輝ける一日へと至るのだから
さぁ、今夜もぐっすり眠り
童心の寝顔で、夢を見よう
窓外に朝陽が昇る頃には
昨日までの些細な全ては、Resetされる
「Todey is anotherday」と呟いて
前を向く、目線の先に視えて来る
あの日向(ひなた)へと、僕は往く
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