RE 日本人にロックはできるか サセクション/只野亜峰
のですが、あの時代にはあの時代の事情というものがあったでしょうし、日本という政治組織が戦争というカードを選んでしまった事を頭ごなしに否定してしまうのは少々卑屈に過ぎるような気もしてきます。それに起因しているかどうかはわかりませんが、番田さんの批評には漠然とした欧米諸国に対する強い劣等感を感じました。
『我々から見た欧米諸国には印象に残るクリエイターが多いが、アジアや中東には少ない』
ですから、この一文において番田さんが言いたかったのは、決して『欧米諸国のクリエイターが圧倒的に優れていてアジア圏にはクリエイティブな人物がいない』という事ではないように思えたのです。欧米諸国に対する劣等
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