RE 日本人にロックはできるか サセクション/只野亜峰
 
聴く事であるわけです。良き音楽と出逢い、良き音楽に傾倒し、良き音楽を広める事であるわけです。
 残念ながら、現代のロックンロールという存在はそれらの暗雲を打ち破るだけの突き抜けたパワーを持ち合わせないのが現状であるのでしょう。60'年代の持ち合わせた『ナッシングトゥルーズ』の精神を現代の現役の飽食世代のバンドマンに持ち合わせろというのも酷な話ではあります。しかしながら日本のロックンロールを欧米式ロックンロールの亜流として途絶えさせてしまうにはあまりに惜しい存在であるのも事実です。我々にできる事と言えば唯々、亜流と罵られるロックンロールを見守りつつ、いつの日か亜流ではなく分家であるとその存在意義を
[次のページ]
戻る   Point(3)