RE 日本人にロックはできるか サセクション/只野亜峰
のは自然や物事の森羅万象に宿る万物に対する信仰、即ち八百万の神に対する信仰であったと言えるでしょう。日本人の『物や道具を大事に扱う文化』というのはおおよそこの信仰に帰すると言えるのではないでしょうか。
仏教という教義と大きな衝突をする事も無く(いやまぁ、もちろん色々あったんでしょうけど)、今日まで異なる宗教が一国民の中で広く共存してきた理由に、この万物を受け入れるだけの包容力のある『八百万の神に対する信仰』というものがあったのではないかと思われます。つまり、融和性の高い日本の信仰の土壌が不遜にも一神教の神であるキリストも誰も彼をも八百万の神のうちの一神として受け入れてしまったのではないかと考え
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)