RE 日本人にロックはできるか サセクション/只野亜峰
劣等感を前提に考えるならば、これはクリエイティブな人物の存在の是非を問う一文であるというよりは、クリエイティブな人物の存在に対する興味の是非を問うた一文であると言えるでしょう。
つまり、『我々から見て文化的に優位である(と考えられる)欧米諸国に対しては強い劣等感と共に強い興味を持ち、文化的に下位である(或いは同位であると考えられる)アジア・中東に対しては優越感があり無関心である。同じように欧米諸国から見た我々の文化というものは彼らにとって興味の範疇に納まらないものであるだろう』という主張へ発展するわけです。そして、その主張はある意味で正しいのではないかとも考える事ができるわけです。その事を踏ま
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