遺書にはならない足跡/セグメント
て生きて行くべきなのだろうか。生きて行きたいのだろうか。
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随分と間が空いてしまったようだ。実に約十ヶ月ぶりの執筆となる。この間(かん)、本当に様々なことがあった。騒音のひどいアパートには別れを告げ、今は静かなマンションの最上階、角部屋に住んでいる。そして、もう恋愛は私には無理だろうと思っていたのだが、今年の二月から恋人に出会うことが出来た。未だに少し、信じ難い。
前話で、生きて行くべきなのか、生きて行きたいのだろうかと綴ったが、今でも私にはその答えは分からない。ただ、私が死んだらきっと悲しんでくれるであろう人がいる。この事実は、確かに私の胸に灯を灯した。陳腐な言い回しなのかも
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