遺書にはならない足跡/セグメント
 
いいのか、心底から悩む毎日が、もうここのところずっと続いている。騒音が悪化したことが半年前、回転性眩暈で倒れて救急車を呼んだことが半年前。最近になって騒音は収まりつつあるとは言え、行為の音は残っている。私は身を以て知った。擦り切れた神経は、コップに水を注ぐようには元に戻らないことを。また、要因が改善、緩和されたところで、それでは元通りにこちらも回復しました、とはならないことを。
 何故、私がこのような思いをしなければならないのだろうという心情が近頃は非常に強く、だが、管理会社にこれ以上伝えていいか分からないということ、市役所の市民相談課に相談をするにしても時間が掛かりそうだということ、引っ越しは
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